おとなの夏やすみ 3・4日目
▶︎3日目
学生時代の友人たちと遊んだ。
おおよそ5年ぶりに再会した友人もいて、とても楽しかった。
会えなかった数年間の話をたくさんして、いつも一緒にいたあの頃を思い出した。
お互いに変わったり変わっていなかったり、5年という月日は大きいなと感じた。
それでも、まるで昨日もあっていたみたいに自然に話ができて嬉しかった。
お気に入りのカレー屋さんでランチ。
と子が御朱印をはじめたので、御朱印帳の見せ合いっこをした。
神社仏閣関連の情報をまとめたノートが本当に可愛くて、言い値で譲ってほしいくらいだった。
私はまとめることが得意ではないから、編集の才能があると子がとてもうらやましい。
挿絵もまたすさまじいんだな、これが。
それから、美術館でやっている企画展を見に行きたいとわがままを云った。
連れて行ってもらったら休館日だった。徳が足りぬのか。
(いや、事前に調べるべきだった)
なので、予定を変更して御朱印がもらえる神社に参拝しに行った。
3人でいると時間の流れがとても緩やかになる。
学生時代から私は、みんなといる時のふわふわと漂っているような、そんな時間の使い方がとても好きだった。
よく唐突に、あれがしたい・これがしたいと私が云って、いつも2人は付き合ってくれていた。
数年ぶりでもそれは変わっていなくて、懐かしかった。
あの頃に戻ったような、若返ったような気になる。
ウィンドウショッピングでぶらぶらしたり、映画を観たりして(これも唐突に決めた)、目一杯遊んでもらった。
どんな言葉にすれば伝わるのかわからないけど、本当に楽しかった。
これからは年に数回でもまたみんなで集まれるようにしたい。
あの頃の私は、好きなことだけを追いかけていた。
たとえどんなことがあっても、がむしゃらに夢を追いかけていけると思っていた。
だけど、屈しなければ生きていけないこともあると気づいてしまった。
そして歳を重ねるごとに、体力も気力も少しずつ減っている気がする。
回復するのに時間がかかるから、毎日同じだけ頑張るには気力の配分が重要で、全力がなかなか出せなくなってしまった。
年齢ばかり大きくなって、心だけ取り残されたまま、外身と中身のギャップの擦り合わせがうまくいかない。
それでも、いろいろなことを諦めたくはないから頑張っていくのだけど。
身体が動くかぎりは、やってみたいと思うかぎりは、諦めることのないように。
▶︎4日目
銀行行ったり、買い物行ったり、平日じゃなきゃできないことをまとめてやった。
野月の勤め先は、休み時間とか手当が若干特殊だから銀行に行く時間が取れなくてなー。
今回行けてよかった。
契約関係は時間がかかるから、休み時間に行くのが難しい。
5分でも有給使ったら皆勤手当がなくなっちゃうし…。
皆勤手当はやっぱり大きい。
1ヶ月の朝・昼食代がまかなえるもの。
あと、少し画材を買い足した。
文具はいいなあ…本当に。
文具屋で働いていたときは最高に楽しかった。
夜になったらジムに行かないと。
お盆休みくらいおやすみしようかなと思ったけど、一回止まると再開するのにより大きな精神力が必要になるからなあ。
せめて参加してるクラスだけはやっておこう。
ジムから帰ったら、家族でDVD鑑賞。
普段は休みが合わないし、ゆっくり作品を観る機会がなかなか取れないから。
心に余裕がある休み中に鑑賞会をして、多くの作品に触れて、糧にしたい。
最近インプットばかりでまったくアウトプットできてないのが気がかりだけど、観られるうちにみておかないと。
明日は、祖父と弟の誕生日会。
予約を入れないと開けないお店で食事会をする。
久々に家族全員揃うから、楽しもう。
あっという間に残り2日。
悲しいなあ。
全く絵を描いていないよ。
体感的にはまだ2日くらいしか経っていないのに。
まだまだやりたいことがいっぱいあるのに、本当に時間は止まってくれない。
平等に、無情に、淡々と。