ニドメマシテ。
ニドメマシテ、野月染良と申します。
つい先日、持病の手術を受けました。
みなさまの暖かい応援を胸に、無事戻って参りました。
まだ術後日が浅いので不安定ではありますが、自宅療養ということでお家に帰ってきました。
今回は手術についてお話ししようと思います。
▶︎術前
ここだけの話、術前はフラグを立てないよう注意していました。フラグを立ててしまった時の引力とは恐ろしいものなので…願掛けも兼ねてあたりさわりのない言葉のみ使うよう心がけておりました。
そして、友人やフォロワー様たちの冊子や、友人から借りたマンガを読まずにとっておいたり、続きの気になっていた映像作品も封印したり…ビビりすぎて願掛けしまくりの毎日でした。
絶対戻ってくるんだと(心の中だけで強く思って)観たいもの・食べたいもの・やりたいことなど、未練をたくさん残して挑んだのです。
同時に、もしもあの日が私の最後になった時、サヨナラが言えないことだけが心残りだったのであのようなエントリーもいたしました。
▶︎術中
手術を受けるのは人生初です。なので、もちろん全身麻酔など受けたことがありません。事前に説明される【もしも】が恐怖で仕方ありませんでした。
点滴を打ちつつ、笑気ガスを吸い込むと二・三回で頭がグワングワンしてきて、看護師さんの話し声が遠くとおくに聞こえて…いつの間にか意識を手放しておりました。
意識を取り戻したのは「手術終わりましたよー」という看護師さんの声とともに、手術室からリカバリールームへ移されるときでした。
数分は何事もなく過ぎたのですが、徐々に胸が苦しくて苦しくて仕方なくなりました。意識しないと息ができないのです。怠くて怠くて億劫なのに、息をしなければ死んでしまう。でもうまく息ができなくて、本当に死ぬんじゃないかって恐怖が身体全体を包み込みました。情けないながら、ナースコールをだいぶ押した気がします。しかも、ものすごく寒くて毛布をたくさんかけてもらったのも覚えています。しばらく経っても、息はうまくできないし怠くてどうしようもなかったけど、隣の患者さんも同じことを言っていたので、全身麻酔の影響なのかなと心のどこかで納得して頑張れば死なないやつだ…と深呼吸に専念。30分ほどでなんとか落ち着きました。ただ怠さが凄まじかったので、手術が終わったのは朝9時くらいだったのですが翌日までずっと寝てました。
今が何時か全くわからないくらい朦朧としておりました。身体を動かすこと自体が億劫だったので、時計もスマホも確認することなく、たまに目が覚めてもまたすぐ意識を手放しひたすらに寝ておりました。
▶︎術後
翌朝、ちょうど術後から24時間経ってようやく意識がしっかりしてきました。しんどいことに変わりありませんが、なんとか無理をすれば身体を自由に動かせるレベルです。
連日の暑さで、部屋はクーラーがよく効いておりました。ですが、汗がびっしょり。
翌日からシャワー浴は可能ということだったので、恐る恐る身体の具合を見ながらシャワーを浴びました。身体を洗うってなんて気持ちがいいのだろう…!と、普段無意識に何気なく行なっている行為にも感謝を見出す術後メンタルです。
そして現在。なんとか落ち着いております。
自宅に帰ってきたので、文明の利器クーラーがありません。うだるような暑さからなのか、食欲が全くないうえに(連日のクーラーの使用が原因?で)お腹の具合も良くないのでろくなご飯にありつけておりません。そもそも、買い物に行けないのでご飯がない。絶望的な冷蔵庫事情。術前にある程度冷蔵庫の中を片していったので、飲み物しか入ってない…。しばらくお外出れないし、どうしましょうな今日この頃。
人間水分だけでもしばらく生きていけるらしいので、とりあえず外出を控えなければならない一週間はなんとか生き延びようと思います。
もう一つ、現在進行形で術後うつを体験しております。自覚しながら具合をみられているあたり、私エライなーと自画自賛。そもそも意識して抑えていられるということはいうほど酷くないのだと思いますが、悲しくてかなしくて涙がとまらないのです。何が悲しいのか、原因もなんとなく特定して(私にはどうしようもないことなので)どう向き合うべきか探りさぐり、自分のご機嫌とりです。
いつもならなんともない言葉一つにダメージをくらっております。普段の私は強かったんだな、と前向きに考えながら受け流しています。
手術で身体がよくなっても、これから前向きに生きていけるかはまた別のお話なんだなと少し悲しくなったり。
手術を受けて、苦しさを乗り越えて、もちろんいい方向に病気が向かっていることも嬉しいです。ですが、何よりフォロワー様の暖かさに触れられたのが私にとってはかけがえのない経験でした。
「頑張って」は術前の私にとって「生きて」と同じくらい素敵な言葉でした。戻ってくることを望んでもらえている、必要としてもらえているというのはなんと力強いことなのか身にしみて感じました。
たくさんのお言葉、感謝してもしきれないほどにこの身に刻まれました。
本当にありがとうございます。
このご恩を、私とみなさまを繋げてくれた絵で表現していきたいと思います。
絵で繋がったご縁だから、やっぱり私にとって絵は最高の相棒なのだなと改めて強く深く感じることができました。
まずは取り急ぎ、無事のご連絡と感謝をば。